スピーカー
アマゾンジャパン株式会社 渉外本部本部長 渡辺弘美様
グループディスカッション概要
・ホンダのナビシステムは運転している車自体が情報源になって情報収集をする。ホンダの車があればあるほど渋滞情報が正確になるという構造だ。こういった製品が加わってくると、製造業の製品もプラットフォーム性を帯びてくるといえる。
・プラットフォームはオープンにすればユーザーが集まりやすいが、儲けることを考えるとクローズのほうがよい。どちらの戦略でいくべきか一概にはいえず、歴史的にはオープンとクローズが繰り返されているので、時系列で見ていく必要があるのではないか。
・コンビニエンスストアは完全にプラットフォームビジネス。興味深いのは、電子マネーに一生懸命取り込んでいるにもかかわらず各社使える電子マネーが違うということ。少しずつ相乗りしながら囲い込みを行っている。完全にクローズではないのだが、完全にオープンにすると儲からないという構造になっていて非常におもしろい。
・プラットフォームはエコシステム(プラットフォーム+補完製品群)の価値が高いものがよい。しかしエコシステムの価値が向上しても存続できないことはあり得る。それはプラットフォームリーダーが収益化できないとき。JAVAは成功したエコシステムをつくりあげたが、肝心のサンマイクロはJAVAで儲けていない。