日時
2009年10月26日(月)18:00~20:00
スピーカー
慶應義塾大学政策メディア研究科 特別招聘教授 夏野剛様
意見交換の抜粋
参加者:iモードは企画時点からプラットフォームビジネスだという意識があり、 なおかつ片側はサブシディでもう片方でビジネスをするという考えがあったのか?
講 師:完全に意識して構想した。iモードを始める前の1998年頃から、ユーザが増えればコンテンツが増える、コンテンツが増えればユーザが増えるという関係をいかに成り立たせるかが情報プラットフォームとして重要だと考えた。iモードは外部経済性やポジティブフィードバック効果を意識して設計した。
参加者:技術はウェブ上で公開されているという話だが、コモディティ化が進むなかでそのように発掘した技術が差別化になるのか、もしくはより低コストで発掘する手段があるのか?
講 師:学会メンバーにしか公開されていない論文もあるが会費を払えば閲覧可能。人ひとりを雇用することと比べると、かなりの学会に入会できる。実際にLED電球の論文は10年前から公開されていた。差別化できる技術は公開されており、他社が見つける前に発掘することは可能といえるだろう。