スピーカー
東京大学先端科学技術研究センター 特任教授 藤本 淳様
コーディネータ
日本経済団体連合会21世紀政策研究所 研究主幹 澤昭裕様
ディスカッション概要
参加者 : ロボット開発をガンダム世代が牽引しているように、環境問題についてもソフト面からのアプローチは有効ではないか?
講 師 : 私もそれが切り札かなと思う。都市開発シミュレーションゲーム「SimCity」のように、どの政策を打てばどのようなグローバル社会を築くことができるかといった、説得力の高いゲームができれば、低炭素化社会の実現に向けて良い影響があるのではないだろうか。
参加者 : ITで低炭素社会を導くことはできるのか?
講 師 : できると思う。たとえば家庭での電力消費量を考えてみると、1ヵ月の総消費電力量はわかるが、パソコンや冷蔵庫、照明など電化製品の消費電力量が各々どれくらいなのか、はっきりとはわからない。そのわからない部分をわかるようにするのが、ITの力ではないだろうか。CO2削減のための技術や政策はあるが社会は複雑であるため、それが目標達成になかなか結びついていないのが現状だ。ITにより複雑な関係性がわかるようになれば、それだけ効果的な対策を打つことができると確信している。