日時
2008年11月20日(木)18:00~19:55
会場
フューチャーアーキテクト株式会社(東京都品川区)
スピーカー
東京大学 先端科学技術研究センター 教授 森川博之様
コーディネータ
日本経済団体連合会 21世紀政策研究所 研究主幹 澤昭裕様
ディスカッション概要
参加者 : ユビキタス社会ではあらゆる情報を集めるというが、人は情報を取捨選択する。すべての情報は要らないのではないか?
講 師 : おっしゃるとおりだ。情報をすべて手に入れても何も出てこないこともあり必要か不要かはわからない。ただ、ある実験で家族全員にセンサーを取り付けてもらい、生活行動パターンのデータをとったところ、朝の目覚めから1時間は母親だけが動き回っているという結果が得られた。そして母親ばかりが働いていることを知った家族が実験以降よく家事を手伝うようになったと母親たちから感謝された。こういうのはやってみないとわからない。何か面白いものが出てきたらいいと日々取り組んでいる。
参加者 : ネットの世界で終わるのではなく、実生活とネットがつながることに興味がある。何か成功例はないか?
講 師 : それはみんなで考えていくべき問題だと思う。インターネットをつくった人が今の世界を想像していなかったように、私たち研究者がまず環境をつくり、それを使った人びとがフィードバックを繰り返して、みんなでより良いものを作り上げていくことが重要だ。